ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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魂をバベられる!「バベルの塔展2017」

ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」

文字だけでも迫力がある気がします。
それを実際に目撃してきました!


BABEL-2017



迫力がありますよね。
もの凄い描き込み方ですよね。
どんなに大きな絵だろう、と思っていたわけですよ。

しかし、この絵、小さい。

「バベルの塔」に限らず、「サイズの小ささ」は今回展示されていたオランダ絵画全体に共通することでした。
家に飾るのにジャストサイズ。


当時、イタリアではルネッサンス文化華やかなしり頃。
ダ・ヴィンチやミケランジェロは、潤沢な資金源を得て「割と自由に」作品に取り組んでいました。
しかし、オランダの情勢は不安定。
ブリューゲルやボスは、お金持ちをパトロンにして「かなり自由に」作品に取り組んでいた印象を受けました。



そして、とにかく「よく分からないもの」を描きこんでしまう画家、ボスの登場です。


ヒエロニムス・ボスの「聖クリストホロス」

Christophoros


芥川龍之介の『きりしとほろ上人伝』の元にもなっている、キリスト教のエピソードから。

後ろの木に壷がかかってるかと思えば、その中に小人がいたり。
本当によく分かりません。



ボスといえば不可思議生物
私は“ボッシュ”だと思っていたので上の宗教画と同じ画家だったことに驚きました。


「快楽の園」

GardenED00



一部を拡大してみましょう。


GardenED02


うん。


GardenED01


う~ん。

……こういう時、どんな顔をすればいいのか分からないの。



さて、次。

複数の画家が描いていた「ソドムとゴモラから逃れるロトと娘たち」の図。
天使に先導されていたりもしますが、「塩の柱になっちゃったお母さん」が描かれているのが共通点。


ヨアヒム・パティニール周辺の画家による「ロトと娘たち」

Sodom-Gomorrah



この絵!
この絵に会えるとは!!
子供の頃に本で見て「ひえ~」と思った作品だったので、実物が見られてラッキーでした。

「ひえ~」というのは、この場面の意味。
娘たちは交代でロトに酒を飲ませ正体をなくさせた上で、代わる代わる父親と交わり子を生そうとするのです。
さすが「旧約」です。
アグレッシブです。


今回は、ネーデルランド絵画の歴史を学べた美術展でした。
宗教画の概念を覆すような作品の数々。
常識をぶち壊すボスの世界観。
そして、決して豊かではないけれど、その土地に息づいている人々の暮らしや風土。

知らない世界が沢山あるなぁ。
お土産はキモカワグッズが溢れてましたよ~。


【公式サイト】バベルの塔展 16世紀ネーデルランドの至宝 -ボスを越えて-

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