ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『炎上 吉原裏同心(八)』

一言で申し上げよう。
本作は「サルゲッチュ」する話しだと……!!

面白いのだけれど、読みたいのはこういう面白さじゃないのよ。
コレジャナイの。
「サルゲッチュ」じゃないの!

前作 『枕絵』 に続いて作風が違ってしまって戸惑うばかり……。
求めているのは、こういう非現実的な面白さじゃないんだけどな。

百歩譲って「殺人」を教え込まれた「人殺し猿」までは良しとしよう。
しかし、しかし、猿が活躍しすぎ。
雁首揃えて、猿任せですかい?


実際に起こった「天明七年の吉原大火」を絡めているのだし、「田沼派v.s.松平定信」という政治的な転換期でもあるのだし、せっかくの題材が勿体ないなぁ、と思わざるを得ない。

“粋、見得、張り” が売り物だった、ワンダーランド的存在の「吉原」。
それ故、客からは“敷居が高い”と客足が深川などの「岡場所」に流れていく現実。
今後のテーマは「吉原遊郭そのものの在り方について」、ということになるようだ。

この重要問題を「猿」に奪われてしまった気がする。
どうにも“物語の敷居”まで下がってしまっている方が問題だ。







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