ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『枕絵 吉原裏同心(七)』

表題作の「枕絵」とは春画のこと。
今回の「枕絵」は吉原の人間でも「ドギツイ」という印象を受ける「危な絵(あぶなえ)」だった。
手籠めにした上にリベンジポルノを怖れた女性たちを食い物にしていた、という“ゲスの極み”な一件。
美しい玉菊燈籠との美と醜の対比、というところか。


さて、本書の主題はこちらではない。
田沼意次凋落に伴う「田沼派」と、松平定信の対立だ。

狙われたのは定信の側室、お香様。
吉原が先手を打って定信に「贈った」かつての禿である。
といっても、定信とお香は幼馴染の間柄。
その仲は睦まじく、今は定信の子をその身に宿している。

今回の裏同心夫婦のミッションは「田沼派に狙われるお香様を、国許の白川藩から江戸屋敷へお連れする事」だ。
勿論大変危険な道中であり、定信に恩を売るチャンスでもあるわけだが……。
敵も劇画風味が強すぎて、なんだが「子連れ狼」みたい。

一番気になったのが、お腹に子を宿す女性の前で血刀を振るう場面。
見せなくても済む場面が何回もあるんだけどなぁ。
これじゃ、汀女さんが一緒に行った意味がないじゃない。
ここに気を遣っていただけると、もっとメリハリが効いたと思うんだけどなぁ。

各所にコレジャナイ感がどうしても漂ってしまい残念だ。






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