ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

2015年 今年の一冊!!

今年も残すところあと一日。
私にとって、特にここ半年は、心も身体も少し活発になれた年でした。
素敵な古書店との出会いや、ゆったり楽しんだ旅行。
来年はまた違う世界が待っているような、期待と晴れやかな気持ちで一年を終えようとしています。


では、今年も恒例のブログ納め!
2015年の一冊を選びたいと思います。

古いといわれようがドラムロールスタート!
ダラララララララララ~~~~~~~…………
じゃんっ!




アン・マキャフリー 『歌う船』

Helva



身体を持たない、脳だけの存在。
それでも普通の身体を持った人間以上に生き生きとしているヘルヴァを、私は大好きになりました。
ぎゅっと抱きしめたくなるほどに。

宇宙を縦横無尽に駆け巡り、好奇心満々の少し気の強い女の子の歌声は、どれだけ素敵なのでしょう。

ある登場人物にボブ・ディランの「風に吹かれて」を教わったヘルヴァ。

"The answer is blowin' in the wind."

              答えは風に吹かれている


身体で風を感じられない彼女に、この歌詞はどう聴こえたのだろう。
少し、そう思いました。
それでも彼女は必死で“ディラン”を歌うのです。

相棒の為に、自分の為に、そして……。


探査機ニュー・ホライズンズが届けてくれた美しい冥王星の姿は記憶に新しいことと思います。
その役目を全うし、カイパーベルト、そしてオールトの雲へと旅立ったニュー・ホライズンズ。
地球からのメッセージ「ゴールデン・レコード」を積載したボイジャー号も、太陽系外を目指して旅を続けています。

時空を越えて、もしヘルヴァがこのメッセージを受け取ってくれたなら、きっとクスクス笑いながら、人間を更に愛おしんでくれることでしょう。

SFをあまり読まない、という方にもこの本はオススメです。
残念ながら現在は絶版ですが、どうかお近くの図書館で検索してみて下さい。
殺伐としたニュースの絶えない日々に潤いを感じられること請け合いです。

レビューを書いたときも、ヘルヴァへの愛おしさでいっぱいでした。
少しでも参考にしていただければ幸いです。

アン・マキャフリー 『歌う船』


来年もスローペースではありますが、たゆみない歩みをモットーに続けてまいります。
お付き合いいただけましたら幸せです。

皆様にとって2016年が明るい年になりますように。
素敵な物語との出会いがありますように。
心からお祈りいたします。

よいお年を!




関連記事

| 年末総括(本・映画・演劇) | 21:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://cittagazze.blog.fc2.com/tb.php/451-d9e82e8a

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT