ちった図書室 ~Bibliothèque de Cittagazze~

手当たり次第に読んだ本を手当たり次第に記していこうという、意気込みだけは凄い図書室。目指すは本のソムリエです。

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『改造版 少年アリス』

装丁が素敵!
著者の手による飾り文字が素敵!
少年アリス、友達の蜜蜂、犬の耳丸。登場する名前が素敵!!


睡蓮のひらく音がする月夜だった。


こんな書き出しで始まる本が、素敵でないはずがないではないか。

王道ファンタジーなのだけれど、「ファンタジー」と書くのは少し雰囲気にそぐわない気がする。
「ファンタジイ」とか「幻想」とか。
宮沢賢治の世界観に近いのだ。

本という世界の中で「アリス」という名を与えられた者は、少女であれ少年であれ、一人さ迷う運命を負う。
少年アリスが迷い込んだ夜の学校は「死」がすぐ隣に存在していて少し怖い。

でも、アリスには、友達の蜜蜂も、頼りになる耳丸もいるから心強い。


「アリスをさがしに行こう。」
耳丸に声をかけ、蜜蜂はもう一度校舎へ向かってあるきだした。



とろり、としたハチミツみたいな文体に、うっとりせずにはいられない。


読了後、少しぼんやりとした。
心地よい夢から醒めた朝、ぼんやりしながら夢の内容を思い出す。
そんな感じに似ているからだった。





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